遠く離れた家族や、留守番をする家族の見守りにおすすめのスペース・コア。
アレクサが便利そうだと聞きAmazonのセールで購入したものの、目覚まし程度にしか使えていないレベルのスタッフ、50代主婦イシカワがIoTを体験中です。
INDOOR CAMERA(屋内カメラ)体験談1 屋内カメラ映像がベッド柵設置のきっかけになった転倒の後、ベッドガードの存在にもすっかり慣れました。
骨折後の義母と一緒に通所で半日のデイケア(通所リハビリテーション)にも行こうと、いくつかの施設を見学をしていました。
マシントレーニングをするのは楽しいみたいだけど、心臓が悪いので出来ないマシンもありました。
それでも外出する機会、人に接する機会になれば良いと思い、いよいよ本格的に通おうというところでした。
INDOOR CAMERA(屋内カメラ)体験談2 屋内カメラ映像によりリハビリプランが決まった転倒
2022年10月。
普段は22時頃に導眠剤を飲んで、お昼のラジオ番組をスマホで聴きながら横になっています。
しっかりと聴いている時もあれば、眠っている時もあります。
その後、0時前の義母が寝るのに合わせて本格的な就寝をしています。
本人曰く、導眠剤は全然効かず、明け方3時くらいまでは眠れていない、のだそうです。
日中はずっとうとうととしているので当然だと言って聞かせていますが、寝なくちゃいけないと思うと余計眠れないのかもしれません。
ベッドから立ち上がった後、転倒する
その日も同じように横になってラジオ番組を聴いているところでした。
23時頃に家中に衝撃音が響きました。
駆けつけると、ベッドとクローゼットの間(約105cm、腰元から足にかけては洋服を入れているカゴとボックスがあるので70cmくらい)にうつ伏せで倒れていました。
狭いため寝返りもできず、後ろから抱き上げるもの難しく、起こすのにとても難儀しました。
なにより、本人がショックのあまり放心していて、全く体に力が入りません。
目の周りが赤くなっています。
頭にもコブがありそうです。
血圧が少し高く、酸素飽和度も低め。
救急車を呼びました。
右目横5cm大、頭頂部に10×2cmの血腫が見られ、頭を打っている可能性が高いので脳外科医のいる病院でCTの検査を受けました。
結果は骨折も出血もなし。
検査が終わった頃には意識もはっきりしていて「なんで転んだんだろう?」と照れ笑いをしていました。
室内カメラ映像から考えられる状況と原因
室内カメラに映像が残っていました。
それまで眠っていたようです。
目覚めたようで寝返りも起き上がりもしっかりとしています。
しばらく座って「さて、立とう」としているのもわかります。
しかし、ベッドガードに手をかけて立ち上がったものの、そのまま倒れ込んでいます。
ベッドガードが不安定で力をかけきれなかった感じはありますが、そもそもしっかりとその場で立ち上がれるはずなのです。
もしかしたら、一瞬気を失ったのでは?と見えるようにも思えます。
救急隊が到着して、落ち着いた頃にトイレに行きたいと言い出したので、トイレに起きたのでしょう。
導眠剤を飲んだ直後は体を支えにくくなり、ふらつきや転倒が起こりやすいのだそう。
飲んでからあまり時間が経ってなかったので、薬の作用があったのかもしれません。
転倒した映像からリハビリプランを変更
この映像は「転倒した」と一言で言うよりもずっと衝撃的なものでした。
心臓の主治医、在宅医、ケアマネージャーに見せました。
原因がはっきりしなかったのですが、このような転倒を防ぐようににはどうしたら良いか、検討しました。
(映像を見せているときにはとてもばつが悪そうな顔をしているので可哀想な気もしましたが、大事に至らないようにするための材料としてとても有益なものでした)
リハビリテーションは通所ではなく訪問にするプランに変更になりました。
ベッドからの立ち上がりを正しい動作で体に覚え込ませる、マシントレーニングではなくしっかり立ち上がれるようにするストレッチやトレーニングと、外階段の上り下りの訓練をすることになりました。
(半年ほど前に11段ある外階段の上から転倒し、肋骨を骨折し血胸のため長く入院したのです。それ以降、ひとりで玄関から出ることを禁じられています)
在宅リハビリテーションにしてみたところ、思いがけないことがわかりました。
外階段の訓練の後に散歩に行くのですが、その際に電柱1本分歩くと、心拍が100を超えるのです。
本人に自覚はないようですが、心臓への負担を考えると運動は心拍と血圧を確認しながら行うことになりました。
通所でマシントレーニングをしていたらどうなっていたかと思うと、良いきっかけになったのだと思います。
その他の転倒予防の対策
大事に至る可能性がある転倒事故を未然に防ぐために、他にも対策をしました。
手すりのレンタルとライトの設置
介護保険で”ベッド用起き上がり手すり”をレンタルすることになりました。
これで冷たいベッドガードを持って起き上がらなくて良くなりました。
レンタル会社のスタッフが実際の起き上がりの動作を見て、良い位置にセッティングしてくださったので、スムーズに立つことができるのも良い点です。
(この茶色のタンスの前を頭にして倒れていました)
また、ベッドの足元にセンサーライトを設置しました。
トイレに起きた時に明るくして目を覚ませ、手すりの位置を確認したり、スリッパを履く足元に気を配ることができるようにするためです。
ベッドから足を下ろすと点灯する位置にしたので、寝返りで明るくなることはありません。
導眠剤についての見直し
パジャマに着替えてベッドに寝転がるタイミングで導眠剤を飲んでいましたが、最終的に眠る前に変更しました。
本来は寝る直前に服用です。
1日中うとうととしているので曖昧になっていましたが、しっかりと「就寝」する時間に飲むべきだったのです。
そこで、義母が床に就くタイミングに合わせて飲むようにしました。
義母も同じ薬を飲んでいるので、合わせる方が都合が良さそうでした。
また、薬の作用による転倒を防ぐために、減薬を勧められました。
1錠飲んでいたのを半錠にし、加えて「睡眠の質を良くする薬」が処方されました。
(医師は導眠剤を飲まなくても済むようにしていきたいようです)
アルコールを摂取した日は導眠剤を飲まない、という決まりもできました。
(本人は導眠剤がないと眠れないと言うのですが、アルコールはやめられないらしいです)
室内カメラがあって良かったこと
血液をサラサラにする薬を服用しているので、打撲だけでもひどい血腫になります。
切り傷だけでなく打撲も避けたい状況です。
ダイレクトに倒れている割には負傷が少なく済んだのは不幸中の幸いだったと思います。
ひとりでベッドから起き上がれない、ひとりで歩けない、という状態なら、起き上がりを感知するようなセンサーが有効かもしれません。
しかし、通常は全く問題なく起き上がれて歩けるので、その都度センサーが反応するようでは本人も周りの人間もストレスになります。
今の状態では、いかに事故を防ぐかが問題だと思います。
転倒してしまいましたが、今回の映像をもとに今後大事に至るような転倒を回避することができたと思います。