「監視カメラ」「防犯カメラ」というとちょっと物騒な感じがしますが、その場にいなくても家の様子がわかる「見守り」カメラと考えたら、必要性を感じられませんか?
カメラで異常を検出した時に、遠隔操作で何かしらのアプローチができるとより安心です。
そこで一般家庭のカメラの設置について考えてみました。
「監視カメラ」と「防犯カメラ」の違いは?
まず、監視カメラと防犯カメラの違いを確認してみます。
カメラは「動画を撮影するもの」という観点で見れば設備としては同じものです。
広辞苑で調べてみます。
「監視」とは(悪事が起こらないように)見張ること。
「監視カメラ」は監視用に設置したカメラのこと。
「防犯」とは犯罪を防ぐこと。
「防犯カメラ」は犯罪の起こりやすい場所に設置する監視用のテレビカメラ。人や車の動きを撮影し犯罪捜査に役立てる
ウィキペディアには「監視カメラ」のページがあり
何らかの目的で何らかの対象を監視するためのビデオカメラである。主に人間を監視し、犯罪の抑止などの効果を求めて設置されるものは防犯カメラ
と記載されています。
防犯のために監視するカメラが「防犯カメラ」という感じでしょう。
カメラの設置だけでも犯罪の抑止という防犯の意味もありますが、撮影した動画が犯罪者の特定や犯罪現場の検証などに使われ、その場合にはカメラが「防犯カメラ」として役に立った、となるわけですね。
用途がはっきりしている場合は、防犯カメラは抑止の目的も兼ねるように大きくて目立つもの、監視カメラは気づかれにくいところに設置したり小さいものであることが望ましいとされるようです。
「見守りカメラ」となると、室内にいる誰かや何か、などと見守られる対象がはっきりしているものでしょう。
「監視」や「防犯」といった言葉から良くないイメージを受けるかもしれませんが、「安心」や「安全」のためのカメラだと思えば一般家庭にも必要ではないかと思いませんか。
室内に監視カメラを設置
「見守り」の用途です。
離れて暮らす親の様子を見守るカメラ。
- 体調の変化がないか
- 転倒など事故が起きていないか
- もしくは動きがなくなっていないか
これも見守りになりますが、「留守番中の安全」のための用途もありますね。
- 留守番している子どもの様子、ペットの様子
- 危険なことが起きていないか
家族以外の人(介護者、業者など)が家に入る場合の「監視」の用途もあるでしょう。
屋外に監視カメラを設置
「防犯」の用途です。
- のぞき見。特に女性の一人暮らしではストーカーの心配も
- 家屋や庭への侵入、いたずら
- 停めている自動車、自転車などへのいたずらや盗難
- 植木や屋外に置いているものや倉庫内にしまっているもの盗難
- 郵便物や置き配された宅配便のいたずらや盗難
「監視」の用途では単に建物に入ってくる人を見るような用途があるでしょう。
例えば来訪者の人数や性別、動向などの情報収集などの利用があります。
カメラを選ぶ
カメラを選ぶポイント
- 暗くても撮影できる
- 声がしっかり録れる
- 画素数
- AI検知
- カメラの稼働範囲(180°とか360°とか)
- 動画の保存方法(本体・SDカード・クラウドなど)
- 動画の保存期間
- 動画の再生方法(スマホなどのデバイスなのか、専用モニターが必要なのか等)
- 撮影タイミング(24時間ずっと撮影するのか、異常を検知したら撮影するのか)
- 給電方法(充電式ならバッテリー容量もチェック、乾電池、ソーラーバッテリー、電気配線)
- ネットワークが必要か?(Wi-Fi)
- 設置可能場所の確認
購入先としては大きく3つに分けられそうです。
1.DIY系
Amazonなどネット通販で購入し、自分で設置することができます。
「防犯カメラ」「監視カメラ」「ネットワークカメラ」などで検索すると、商品が多く出てきます。
⇒ 監視カメラ一覧
メリット
3,000円前後から購入できる。
多くのメーカーから選べる。
レビューが多いので参考になる。
デメリット
多くありすぎて決められない。
すでにスマートホーム機器を利用している場合、違うメーカーのものを選ぶと別のアプリで操作しなくてはいけない。
自分で設置、設定しないといけない。
2.スマートホーム系
メリット
家の間取りを送るとそれに合わせてプランを提案してくれる。
自分で設定してコストを抑えることも、全部依頼してお任せすることもできる。
電動シャッター、ガス給湯器なども一緒に制御することができる(機材による・別途電気工事が必要)。
デメリット
対応しているデバイスしか導入できない。
※スマートライト株式会社では株式会社アクセルラボの「SpaceCore(スペース・コア)」の設置に対応しております。
3.監視カメラ専門メーカー系
メリット
高性能なAIカメラ(人物の特徴、顔、車両の色や車種、ナンバープレートを検出して検索可能)。
要望を伝えることで必要な機器を選定、設置から工事まで全てを依頼できる。
デメリット
他に比べると高額。
※スマートライト株式会社ではHanwha Tecwin代理店の兼松サステック株式会社をご紹介しております。
異常をどうやって検知するか?
屋内の場合
- 大きな音、大きな声
- 不自然な動き(AIなら可能か?)
屋外の場合
- 大きな音、大きな声
- 一定の場所への人の侵入(人感センサー)
- 不自然な動き(いたずらや盗難を警戒しているのならその対象物に対して)
カメラで異常を確認した後に
屋内のカメラで異常を確認した時には
- 声かけができる
- モニターで顔を見て会話ができる
- 必要な操作(例えば冷暖房のスイッチを入れるや照明を点けるなど)が遠隔でできる
- 他の家族や連絡先に連絡ができる
屋外のカメラで異常を確認した時には
- 施錠の確認
- 警告音が鳴る
- 照明が点く(場合によっては消える)
- 他の家族や連絡先に連絡ができる(警備会社と提携しても)
などができると安心でしょう。
一般家庭でも監視カメラを
「監視カメラ」というと仰々しく感じますが、いたずらや盗難に遭うととてもショックを受けます。
実家の母は丹精込めて育てた百合の花が満開になった途端に鉢ごと盗まれて、数日間よその家の百合を見るたびに悲しくなったとのこと。
被害額は大したことはないかもしれませんが、気分の良いものではありません。
防犯カメラが設置されているというだけで、抑止力になります。
最近は映し出された映像がSNSで拡散され、ついにはテレビで放送されるまでに。
モザイクがかけられていたとしても、最近のカメラは性能が良いのでしっかりと映っています。
「うちは大丈夫」と思いがちですが、カメラ一つでも大きな安心が得られるでしょう。