親の見守り

遠隔操作で離れて暮らす親の見守りを考える

核家族化が進み親と子が離れて暮らすことで、夫婦ふたり、もしくはひとり暮らしの高齢者世帯が多くなっています。

少子化により、その高齢世帯を見守る子どももひとりきり、というケースも少なくないでしょう。

これからは「遠隔での見守り」が主流になりそうです。

そこでスタッフの50代主婦イシカワが、「離れたところに住む高齢の親にどのような問題があるのか、どうすることができたら良いのか?」について考えたことをお話ししたいと思います。

私の両親は70代後半。
車で1時間ほどのところに住んでいます。
夫婦共に健康です。

 

夫の両親は80代後半。
同居をしています。
夫婦ともに健康です。
(少し義父の日常の動作に心配な部分が出てきた感じですが、義母が面倒を見ることができる程度です)

 

離れて暮らしているから心配になること、一緒に暮らしているから気づく高齢者の問題点、双方から考えてみます!

高齢者と離れて暮らしていて心配なことは「3つの”安”」

夫婦なのか、ひとりなのか。
親子共が高齢者という世帯のケースもあると思います。

また、問題なく日常の動作ができるのか、介護が必要なのか、家族が介護するのか外部から来るのか、などによっても心配なことがらは異なるでしょう。

考えられるケースを挙げてみます。

いつもスマートフォンは持っているので、異常が検知されたときにはスマートフォンに連絡が来ると気づきやすくていいな。
遠隔操作もスマートフォンでできるとすごく便利!

私はApple Watchを使っているので、スマートウォッチでできることもあると、すぐに対応できて良いです。

 

異常が検知されていなくてもデータが保存されていると後で何かあったことがわかったときに、スマートフォンからアクセスできるようになっていたら役に立つと思います。

安否

なんと言っても気になるのは安否です。

特にひとりで暮らしていたら、転んだり、体調が悪くなったりしても誰にも気づいてもらえないままになってしまう可能性が大きいです。

介護が必要なら離れていても体調がわかると安心だと思うので、体内の計測器みたいなもの(スマートウォッチにあるような機能がある機器)で心電図や血圧、体温など体調の状態が遠隔で見られるとか。

(さらに進んで、主治医とつながっていて異常を検知したら診察してくれるようになると、さらに安心です)

動ける時と、病気や衰弱などで寝たきりになった時とでは、見守りの内容が異なると思うので、状況に応じる必要があると思います。

安全

安全の面は、動ける間は特に気をつけなくてはいけないことがらだと思います。

昨日できたことが急にできなくなったり、さっきまで覚えていたことをすぐに忘れてしまったり。
日によって足の運びが悪かったり、手がうまく動かせなかったりと、日々変化しているのを感じます。

防犯や防災の面での安全の見守りと遠隔操作が必要でしょう。

玄関ドアや窓などの施錠

玄関ドアは外出時だけではなく、来客時にも気をつけなくてはいけません。
うっかりしがちなのは窓でしょう。

嫁いだ家は、玄関ドアをその都度施錠する習慣がなく、親類はもちろん呼び鈴も鳴らさずに家に入ってくるし、宅配業者なども勝手にドアを開けて入ってもらっていました。
(サザエさんの家はそんな感じ?)
 
改築してからもその習慣は変わらず。
親も年を取って玄関から離れた自室にこもるようになったのにも関わらず、玄関ドアは施錠されていない状態です。
また、家族が多くて大抵誰かが在宅してるので、鍵を持ち歩く習慣もありません。
 

施錠が習慣づいていない両親に、まめな施錠を頼むことはできないし、高齢になっていることで施錠も徹底できないでしょう。

 

私はオートロックやスマートロックにしたかったのですが、残念なことに錠も、玄関ドアの材質も、ドアの枠の材質も、それらロックに対応しておらず、相変わらず「よくないなぁ」と思いながら、私だけがピリピリと気にしながら過ごしています。

火の元

火の元はにガスを遠隔で制御することができるのかが気になります。
温度センサーのついているガス台などを利用する、ガス漏れ検知器と連動させるなどで安全を得るしかないのでしょか?

IHクッキングヒーターの方が引火の恐れやガス漏れの危険がなくて良いと個人的には思っています。
電気の方が遠隔操作もしやすいのでは?

火の元に関しては、改築の際にIHクッキングヒーターにしました。
ガスの火に慣れていた両親は不満だったようですが、なんとか慣れてもらいました。
 

本人たちは気づいていないでしょうけれど、このところずいぶん手元の動作や目の見え方が怪しくなってきていて、これがガスコンロだったら危なかったと思うことが多くなってきています。
 

もし機会があったり、取り替えが可能だったらIHにすると良いのではないかと、個人的には思っています。
この年の私でさえ、たまにガスの火を使うと、うっかり「!」とすることがあるので、怖いです。

照明の点灯

防犯面での点灯と、安全面での点灯の2種類があると思います。

夜になっても電気が点いていないと不在だと思われたりして、防犯上よくないです。
また、室内で移動するのに暗いと転倒などの恐れがあると思います。

夜になると外の電灯がセンサーで点くようにしています。
 

ほぼ、誰かが在宅している家ですが、それだけに全員が不在にしていて夜になってしまった場合、いかにも留守だとわかってしまいそうなので、意識しておかなくてはいけないと思っています。
 

家の中は、両親の部屋からトイレと浴室に行くまでの廊下はセンサー付きの照明を設置しています。
特にトイレはすぐ近くなのですが、深夜にトイレに起きた時でも安心して行くことができるので良かったです。
 
当時設置した人感センサーは一定時間が経つと消えてしまうので、トイレの中にいるにも関わらず消灯されてしまうようなものでした。
トイレドアと連動か、人がいる間は点いているセンサーでトイレの中にいる間は点灯、という照明が良いですね。
 

細かい手元の動作ができなくなってきていて、小さいスイッチを押すのもうまくいかない時があります。
トイレの電灯がうまく点かないと、排泄が間に合わないなんてことも起こるのではないかと、ちょっと心配しています。

安心

規則正しく日常生活が送れるかどうか、その点も心配になります。

例えば、きちんと薬を飲んでいるか?
室内の温度調節は適切に行われているか?
などです。

義父は飲み忘れてはいけない薬があります。
食後の服用時に義母に何度も「薬飲んだ?」と聞かれています。
時々、喧嘩腰になっていることがあり、周りで聞いていて辛く感じることも。
 

これが義母も忘れるようになったら、いつもついていて確認することができません。
「ごちそうさま」の後は「薬」と導かれるようにしておくと安心ですね。
 

室内の温度管理には気を配らないと、夏の熱中症、冬のヒートショックはどちらも命を落としかねません。

 

我が家は当時から心臓疾患があった義父のためもあって、全館空調にしました。
脱衣所をかねた洗面所も寒くなく、夜中のトイレも寝巻きに上着を羽織ることなく行くことができます。

 

家の中は適切な温度で快適に過ごせることが、健康の維持にもつながるでしょう。

高齢者と共に生活していて気づくこと

注意力と物忘れ

鍵を開ける、電気を点ける、スイッチを入れる、という動作は思考が前向きなのですが、鍵を閉める、電気を消す、スイッチを切る、などの”締めの動作”への注意力が衰えてきているように思います。

防犯面、安全面、それと省エネに通じます。

いかに忘れさせないかも大事ですが、忘れてしまった時に遠隔で操作できるようにすると見守る側がとても安心できますね。

コミュニケーション

脳の活性化のためには話すことは大切だと思います。
夫婦でいても黙ってテレビを見て1日が過ぎるということも。

また、元気の度合いによって上手く言葉のキャッチボールができないこともあるようです。
テンポよく上手く返事ができないと、それだけでストレスになります。
片や話しかけていても返事がかえってこないのも、ストレスになります。

ひとりでいれば、全く声を出さないで過ごしてしまうこともあるでしょう。

安全な家の中にいても会話ができるように、話しかけることができるみまもりロボットやインターネットを利用して家族と通話が簡単にできるといいと思います。

それがお互いの心の平穏や、脳の活性化につながり、さらには健康を保つ秘訣になるのではないでしょうか。

実際にひ孫がやってくるととても嬉しそうだし、言葉もたくさん出てきます。
また夫婦の穏やかな会話も増えます。
 

ペットを飼うのも良いと思いますが、今だけでなく将来もきちんと面倒がみれるかどうかが問題なので、簡単にはできないですね。

遠隔でこんなことができたら便利だと思うこと

安否確認

  • 照明が点く
  • 人感センサーでトイレやお風呂の出入りがわかる
  • 玄関センサーやカメラで外出がわかる
  • 他、生活習慣に応じて、湯沸かしポットや冷蔵庫、テレビ、ラジオなどにセンサーをつけておく

防犯対策

  • 夜になったら玄関のライトが点く(外出時は室内も)
  • 玄関の鍵の閉め忘れながない(オートロック?)
  • 窓の施錠、雨戸の開閉
  • 不審者対応(状況に応じてインターホンで子が対応できると良い?)

安全対策

  • ガス漏れ
  • 火の消し忘れ
  • トイレなどの照明をセンサーで点ける

快適に暮らす

  • 薬の飲み忘れ
  • 室内温度の調節

こんなふうにできたらいいな

今私が知っている範囲で具体的に考えてみます。
技術的なことは無視ですが。

見守りロボットやスマートスピーカーのようなものと連動させると良いかと思います。

遠隔操作のきっかけは「時間」「センサー」だと思います。
元気なうちは「声かけ」もトリガーになるのではないかと。

例えば声かけだったら
 

「おはよう」
「いってきます」
「ただいま」
「おやすみ」
「いただきます」
「ごちそうさま」
 

それぞれの話しかけがスイッチとなり、その時に本人がこれから行うことや注意すべきことをアナウンスしてくれて、家の中の機器がそのシーンに合わせて操作され、さらに離れて暮らしている子に通知が届くといいな。
 

トイレはいちいち面倒だろうけど、「お風呂に入ってきます」「お風呂に入ってきました」と話しかけて、浴室内で事故がないかの確認や、お風呂を出た後には湯沸かし器が消える(もしくは消すように言う)と良いかもしれません。
(実際に我が家では一晩中浴槽の湯が沸かされた状態になっていることもあります)
 

できれば、声質で誰が挨拶しているのかを判断してくれたらいいのに。

 

声かけの都度、子のスマートフォンに通知がきて状況がわかると、何か突発的なことが起こっても対応しやすいのではないかと。

同様に時間になったらいつも見ているテレビ番組がついたり、いつも聴いているラジオ番組が流れたり。
天気を判断して台風が来そうな時には雨戸を閉めたり、日差しの強さでカーテンを閉めたり、気温に応じて空調を調節してくれたらいいな。
 

時間、天気、温度、室内の明るさ、人感などのセンサーで機器が操作されると、見守る側の子にとっても毎日の負担が少なくなるでしょう。

 

話し相手になるロボットやスマートスピーカーにカメラがついていて、話しているときの様子が映像として送られてきて、その機器に触れている部分から体調の情報が送られてくるというのはどうかしら。
 

見守りロボットもスマートフォンと連動しているものがいくつかあるようですが、どれもいまひとつ満たされない気がしています。
いろんなものの良いところばかりを組み合わせたすごい機器があったらいいのになぁ。
 

上手く声を出すことができなくなってしまったら、時間で呼びかけや遠隔操作を行うのがメインになるでしょう。
そのように移行することも想定して考えなくてはいけませんね。

カメラの使い方

親とはいえ、プライバシーの問題もあるでしょうし、カメラの設置はデリケートな問題かもしれませんね。

しかし、介護が必要になったら室内の監視としてのカメラが必要かもしれません。
体調の変化を目で確認することができます。

介護を同居家族が行う場合は、別室にいたり外出時に様子がわかることは安心でしょう。
介護者に暴力を振るわれていた、お金を盗まれていた等の問題も聞きます。

要介護状態ではなく、一人で外出ができるようなら、玄関センサーと連動させて外出時と帰宅時の様子が見られるように、玄関付近にカメラがあるといいかもしれません。

来訪者に対しても本人や家族、認められた人だけ鍵が開くようになると万全です。
判断力が鈍っているようなら、インターホンと連動してカメラが起動して、スマートフォンを通して子が対応した方が良いかもしれません。
来訪者を記録しておくのも、後で役に立ちそう。

親の老いの状況と、場所やシーンに応じてカメラを上手に利用できると、安否、安全、安心、全てに役に立つはずです。

実際に設置する問題点

少し前に義父にLINEのCLOVA Deskを使ってもらったらどうかと検討していました。

 

孫やひ孫とのLINEでのビデオ通話を楽しんだり、Youtubeやradikoで落語やラジオ番組を聴くのを日課にしているのですが、スマートフォンの操作が難しくなってきたからです。

 

LINEは欠かせないものになっているので、私が考える見守りのための遠隔操作はCLOVA Deskを介して行うような想定をしていているのかもしれません。
これにもっとたくさんの機能があって便利になったらいいのに!

見守り側には便利だと思っていても、親にとってあまり大きな変化にならない方が良いと思います。
話しかけも楽しんでできるうちは役に立つでしょう。
また、使ってもらう機器を新しくする場合、抵抗感が少ないものにしたいです。

今住んでいる家に簡単に導入することができるか、というのが問題になりそう。
もちろん、費用面も……。
 
でも何かあってからでは取り返しがつかないことなので、今できることができると良いと思います。
そして、もっともっと技術が進歩して、不安なく見守ることができるようになることを願います!

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