別荘管理

別荘の遠隔管理を考える

日常のせわしなさから解放されるために、のんびりできる環境を求める方も少なくはないでしょう。
別荘があったらいいなぁ、と考えたことは誰しもがあると思います。

別荘なら利用しない時に貸して賃料収入を得る、なんてこともできますね。
親戚同士や友人同士など複数で所有すれば、さほど贅沢なものではないものかもしれません。

しかし、留守がちな家屋となり、たまには他人も利用するとなると、防犯面や管理面で気を配る必要があります。

通常の住まいから近いなら、鍵の受け渡しや設備の管理などで行くのも簡単ですが、環境の良さを求めるのですから、近いわけがありません。

そこで、スタッフの50代主婦イシカワが別荘の管理について考えてました。

私が子どもの頃、両親が伊豆に別荘を持っていました。
郊外に引っ越して手放しましたが、子どもの頃の思い出がたくさんあります。


また、義父が浜名湖にマンションを、義父と友人とが共同で山中湖に別荘を持っていました。
子どもたちが小さい頃は、年に数回利用していました。

別荘はあまりにも放置しがちになると建物としても良くありません。

頻繁に使うためには、誰もが気軽に行けること、誰にでも気軽に行ってもらえて安心して使ってもらえることが重要なのではないかと、手放してみて思っています。

こうであったら便利に利用できたのに……と、そのあたりもふまえて考えてみます。

「誰でも安心して使える」=「誰にでも安心して貸せる」

せっかくの別荘ですから、自分の家族だけではなく、親類や友人、または貸別荘として登録して、頻繁に使ってもらいたいですね。

別荘の所有者としては「誰にでも安心して利用してもらえる」=「誰にでも安心して貸すことができる」ではないでしょうか。

所有者が行かなくても管理ができるようになれば、利用者にも便利です。

どんなことが考えられるでしょうか。
貸別荘を利用した場合に、利用終了時に確認する事項であると思われます。

  • 玄関ドアの鍵
  • 電気機器の電源(スイッチを切るだけか、コンセントを抜くのか、ブレーカーを落とすのか?)
  • ガスの元栓(ガス台や給湯器、機器による?)
  • 水道(冬に凍結防止対策が必要な場合とか?)

別荘でこんなことができたら利用者も所有者もいいのでは?

住まいで快適に過ごせたり便利なことは別荘でも行えるといいですよね。

玄関ドアの施錠・解錠がキーレスでできる

利用者に鍵を渡していて無くされても困りますし、滞在中に合鍵を作られたりしたら怖いです。

暗証番号で施錠・解錠ができると、カギの受け渡しが不要になるでしょう。
利用機会ごとに暗証番号を変えることができるのは絶対です。
(業者さんに入ってもらう場合も安心&便利です)

利用終了と同時に機器を「オフ」にできる

待機電力の消費を防ぐために主電源を切ったり、コンセントに電気が流れないようにしておき、利用時にのみ通電するようにできると良いでしょう。
利用終了時に消し忘れてずっとついたまま、ということも回避できますね。
ブレーカーを落とすケースもあるようです(ブレーカーを落とす是非はわかりませんが)。

テレビは消し忘れに気付きやすいけど、給湯器の電源やエアコンのスイッチは消し忘れることもあるでしょう。

暑い時などは冷蔵庫の設定温度を一番低くしたままになっているなんてことも。
利用者も自分の家じゃないからと気にかけなかったり、贅沢に使ったりしがちかもしれません。

電気機器だけでなくガス機器も「オフ」が必要なものがあると思います。

利用開始時には電源が入るようにすれば利用者も便利だし、エアコンは温度で管理すれば省エネになりますね。

空気を入れ替える

利用していない状態が長く続くと、室内に湿気がこもったり、次に利用する時に臭ったりと、快適に使えないことがあります。
寝具を置いていると特に気になります。

「別荘の押し入れの臭い」がとても記憶に残っています。

そのようなことがないよう、窓を開けたりして空気を入れ替えたいものです。
シーズン初めにはエアコンの試運転もしておくと、気持ちよく過ごせるでしょう。

このあたりは、遠隔操作が可能ですね。
(窓は防犯に気をつけなくてはいけませんが)

別荘を貸す上で気になること

ゴミの管理

Airbnbで問題になっていたことがありますね。

何か良い方法はないでしょうか?
自動で回収日にゴミを出してくれるなんていうものはないでしょうし……。

利用終了時にどうすべきなのか、せめてそれだけでもきちんと伝わるような方法があればいいかと思います。

掃除や備品のチェック

利用終了後に掃除が出来上がっていれば、そのまま次の人が気持ちよく使うことができるでしょう。
ロボット掃除機を稼働することは可能ですが、それだけでは完全ではないです。

水回りの掃除を勝手にしてくれたら、どんなに便利だろう、と主婦は思ってしまいます。

我が家では家の修繕の際にトイレをパナソニックのアラウーノにしました。
いつも綺麗な状態なので、トイレ掃除の回数が格段に減りました。

消耗品は在庫を遠隔で管理することができて、なくなったらネットショップで注文。
不在時でもロッカーに入れてもらえるようにしておき、そのまま在庫としてストック。

利用時に消耗品が不足したら、利用者にそこから補充してもらうようにする。
消耗品が不足していないか見ることができるカメラがあったらいいかも。

とここまで考えてきて、別荘専用のロボットがいたら便利かもしれない?と思いました。
利用終了後や不在時にカメラで撮影しながら室内をウロウロするんです。
 

実家で持っていた伊豆の別荘は地震で浴槽のタイルが崩れてしまったのですが、行かなければそれに気がつきません。
行ってみてわかり、それから工事の手配です。
そんなときに、定期的にロボットが室内を巡回してくれたら、利用者がいない間に修繕できたでしょう。
 

ついでに回収日にゴミ捨ても行ってほしいかも!

ペッパーくんがいたら、別荘ライフも楽しいな、きっと。
 

利用開始の日時がきたらpepperくんは玄関で到着を待っていて、その前に全ての準備(部屋の空気の入れ替え、エアコンON、電気機器の電源を入れる、備品が補充される)は完了しているの。
出迎えたら中を案内しつつ、設備の使い方なども説明してくれる。
 

テレビをつけたい時やお風呂を沸かしたい時にはpepperくんにお願いすると操作してくれるとか、このアプリを入れておけば色々と外出時でも遠隔操作できますよ、とか教えてくれるわけ
 

外出時にはpepperくんに「行ってきます」と言って、帰ってきたら「ただいま」。
起きたら「おはよう」、寝る時は「おやすみ」。
その都度、必要な操作が行われるようになっている。
それは、利用者がアプリで設定することもできちゃう。
例えば「おやすみ」を言ったら翌朝の目覚ましが希望の時間でセットされるとか。
 

利用終了時には忘れ物チェックをしてくれて、お見送り。
そして、全ての点検をする。
 

完璧に管理人さん状態。
一緒にいても困らないどころか、絶対に楽しい。
 

ただ、お金がかかる(笑)

外観や周囲のチェック

伊豆の別荘では、台風の際に屋根瓦が崩れてしまったことがあります。
また、思ったよりも草木の生育が早く、まだ手入れをしなくてもいいだろうと思って放置していて、行った時には玄関までたどり着くのにひと仕事になった、なんてこともありました。
前もって状況がわかっていれば、業者に頼むこともできます。

子どもだったので気にせず遊んでいましたが、管理のタイミングを間違えると、別荘所有がストレスになりかねませんね。
行った時に楽しめるように、いつも気を配っていなくてはいけないでしょう。

別荘は留守がち。
防犯面でも周辺を監視するカメラがあると良いのかもしれません。

利用終了時のチェック項目がチェックできるシステム

あれここれもが遠隔で操作できるわけではないので、やはり人間の目と手が必要になると思います。
原始的には「ご退室の際にご協力をお願いします」と紙に書いておく方法ですが、利用終了時に行ってほしいことをきちんと伝えることができて、行ってくれたのかをチェックするシステムがあると、双方とも安心でしょう。

アプリを起動して、その指示に従い、ハンディカメラみたいなのでチェック箇所を撮影して、所有者に自動的に送られるような形なら可能かもしれません。
小さくて簡易なpepperくんです。
カメラ付きのスマートスピーカーがそれに近いのかもしれません。
もしくは、タブレットか。

でも、一番利用終了時で心配なのは、このスマートスピーカーやタブレットやpepperくんをもって行かれてしまうことかも!

いかに安心して別荘を管理できるか?

自分だけで使う別荘でも、貸すことを前提にした別荘でも、遠隔操作ができたら便利な部分はあるはずです。
利用者も所有者もストレスなく「別荘ライフ」を送れたら良いですね。

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